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特集 心不全と臓器連関

臨床 心不全と肝臓

大谷朋仁坂田泰史

CARDIAC PRACTICE Vol.31 No.2, 29-33, 2021

心臓と肝臓の関係は心肝連関とも呼ばれ,なかでも心不全と肝臓の関係は密接である。心不全による肝臓への影響は,主に虚血性とうっ血の2つの要素からなる。一方,肝硬変などの肝機能障害からの心不全への影響としては,主に肝機能障害による薬物代謝の低下や,アルブミン低下による循環血漿量の変化,β受容体シグナルや炎症性サイトカインを介した心筋,心機能への影響などが挙げられる。心不全による肝臓への影響は肝機能関連の血液検査値の異常として評価されるが,肝うっ血の評価としてのエラストグラフィによる肝硬度評価も有用性が報告されている。また,肥満や糖尿病の影響で近年増加している非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)なども心疾患,心不全との関連も報告されており,本稿で概説する。
「KEY WORDS」肝うっ血,エラストグラフィ,肝硬度,NAFLD,肝線維化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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