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特集 循環器疾患のPrecision Medicine

臨床 肺動脈性肺高血圧症個別化医療

田村雄一

CARDIAC PRACTICE Vol.31 No.1, 45-50, 2020

肺動脈性肺高血圧症に対する肺血管拡張薬は効果の高い薬剤であり,わが国における同疾患の予後を著しく改善してきた。一方で,肺動脈性肺高血圧症の病態に対して根治的にアプローチするものではないため,薬剤を使用し続けなければ肺動脈性肺高血圧症の安定化は維持できないというジレンマを抱えている。そのような状況のなか2010年代以降,肺血管拡張薬以外のメカニズムによる肺動脈性肺高血圧症治療薬の開発が盛んに行われるようになってきた。主なターゲットとしては以下の5つがある(図1)1)
「KEY WORDS」肺動脈性肺高血圧症,新しい治療,網羅的解析,遺伝子変異,機械学習

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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