僧帽弁閉鎖不全症(mitral regurgitation:MR)に対する経皮的僧帽弁接合不全修復システムであるMitraClip®NTシステム(図1)は,2003年にfirstin-man試験が行われ,2008年に欧州でCEマークを取得し,2013年に米国でFDAに承認され,わが国においては2018年4月から保険償還された。
従来の心不全ガイドラインに基づいた治療(guideline-directed medicaltherapy:GDMT)で十分な改善が得られず,機能性MRを合併するが外科開胸手術のリスクの高い慢性心不全患者を対象としたCOAPT試験において,MitraClip®+GDMT群がGDMT単独群より,主要評価項目である2年以内の心不全再入院率を有意に抑制する(ハザード比0.53,95%信頼区間0.40〜0.70,p<0.001)という結果が発表され1),わが国においても,特に難治性心不全患者に対する新たな治療選択になろうとしている。
「KEY WORDS」僧帽弁閉鎖不全症(MR),MitraClip®,機能性MR,心エコー図,器質性MR
従来の心不全ガイドラインに基づいた治療(guideline-directed medicaltherapy:GDMT)で十分な改善が得られず,機能性MRを合併するが外科開胸手術のリスクの高い慢性心不全患者を対象としたCOAPT試験において,MitraClip®+GDMT群がGDMT単独群より,主要評価項目である2年以内の心不全再入院率を有意に抑制する(ハザード比0.53,95%信頼区間0.40〜0.70,p<0.001)という結果が発表され1),わが国においても,特に難治性心不全患者に対する新たな治療選択になろうとしている。
「KEY WORDS」僧帽弁閉鎖不全症(MR),MitraClip®,機能性MR,心エコー図,器質性MR