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「渥美和彦」

CARDIAC PRACTICE Vol.28 No.3, 81-83, 2017

渥美和彦先生(以下,渥美)は1929年大阪府に生まれ,旧制北野中学校,第三高等学校を経て東京大学医学部に入学した。1955年からは木本外科に入局し,ここで人工心臓の研究に取り組むことになる。渥美の循環器疾患に対する業績は何といっても,1959年米国のウィレム・コルフ,阿久津哲造両博士とほぼ同時に(正確には2年遅れで)独自に人工心臓の研究をスタートさせ,1980年には補助心臓としてわが国初の臨床応用を行い,1990年には企業と共同で政府の製造販売認可を得た世界初の臨床用補助人工心臓システムを完成させ,わが国の補助心臓の臨床応用の道を開いたことである。しかしその約30年にも及ぶ研究開発の道程は険しく,人工心臓との壮絶ともいえる闘いの連続であった。渥美の初期の先駆的仕事に関してはすでに多くの著書として出版されているので,ここでは私がこのグループに参入して以後の渥美一家の独自の方法や研究成果について記すことにする。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録