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特集 チームで取り組む心不全医療

トピック 心不全における緩和ケア―患者に寄り添う―“病の軌跡から心不全の緩和ケア”

大石醒悟

CARDIAC PRACTICE Vol.27 No.3, 53-58, 2016

「心不全診療における緩和ケアの位置づけ」緩和ケアとは生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して,痛みやその他の身体的問題,心理的問題,スピリチュアルな問題を早期に発見し,的確なアセスメントと対処を行うことによって,苦しみを予防し,和らげることで,QOLを改善するアプローチである,と2002年に世界保健機関(WHO)により定義されている1)。対象疾患はがんのみならず,心不全を含む非がん疾患も含まれ,2013年のヨーロッパ緩和ケア協会からの声明(プラハ憲章)では,緩和ケアの提供を受けることは人権であるとされており2),循環器領域でもAHA/ACCF心不全ガイドライン3)において,通常治療抵抗性の不応性心不全(refractory heart failure:ステージD)の治療目的として,患者の終末期の目標の確立が提示され,緩和ケアは治療選択肢の1つであるとされている(図1)。まず,心不全患者が苦痛を抱えながら生を終えることは当然ではないということを共有する必要がある。
「KEY WORD」緩和ケア,意思決定支援,Surprise Question,オピオイド,鎮静薬使用

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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