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特集 Onco-Cardiology―がん化学療法と心血管合併症

臨床 マルチキナーゼ阻害薬による心血管毒性

Multi-Kinase Inhibitor-Associated Cardiovascular Toxicity

志賀太郎

CARDIAC PRACTICE Vol.27 No.2, 43-48, 2016

「はじめに」がん分子標的薬は主に,VEGF-Aに対するベバシズマブ,HER2(ErbB2)に対するトラスツズマブなど,細胞外ドメインを標的とする高分子化合物であるモノクローナル抗体と,細胞内シグナル伝達経路上のチロシンキナーゼを標的とする小分子化合物であるキナーゼ阻害薬に分類される。分子標的薬はがん特異的に発現したタンパク質やがん増殖にかかわる特異的なシグナル分子を標的とし抗腫瘍効果を発揮する。標的分子ががん細胞に特異的であれば正常細胞への影響は少ないが,その標的が正常細胞にも発現する場合は有害事象が生じてしまう。
「KEY WORD」マルチキナーゼ阻害薬,On-target Toxicity,Off-target Toxicity,VEGFR阻害,ABL阻害

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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