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特集 大動脈弁狭窄症の新しい治療:TAVIの現状と展望

臨床 TAVIにおけるアクセス:選択と合併症対策

Access routes of TAVI

島原佑介小林順二郎

CARDIAC PRACTICE Vol.26 No.4, 31-35, 2015

「はじめに」経カテーテル大動脈弁置換術(Transcatheter Aortic Valve implantation:TAVI)におけるアクセスの選択は重要であり,合併症を軽減するためには正確な術前評価が必要である。そのためには造影剤を使用したComputed tomography angiography(CTA)による評価が重要な役割を果たす。TAVIにおけるデバイスについて,現在わが国ではEdwards社のSAPIEN XTが使用でき,主に大腿動脈(Transfemoral:FA)アプローチ,心尖部(Transapical approach:TA)アプローチが用いられる。今後SAPIENに続いてMedtronic社のCoreValveが保険償還され使用できるようになり,FAアプローチ,上行大動脈(Ascending aortic:AA)アプローチ,鎖骨下動脈(Transsubclavian artery:SCA)アプローチが用いられる。それぞれのアプローチによる特徴や問題点を把握することで,合併症を回避でき,手術成績の向上が期待できる。以下に各アプローチ別の要点について述べる。
「KEY WORD」Computed tomography angiography,大腿動脈アプローチ,心尖部アプローチ,上行大動脈アプローチ,鎖骨下動脈アプローチ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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