【特集 大動脈弁狭窄症の新しい治療:TAVIの現状と展望】
              
 総論
                  掲載誌
                
 
                  CARDIAC PRACTICE
                  Vol.26 No.4 15,
                  
                    2015
                  
 
                    著者名
                  
  
                          澤 芳樹
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          循環器
                        
                    診療科目
                  
  
                          循環器内科
                        / 
                          心臓血管外科
                        / 
                          手術・救急
                        / 
                          放射線科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      CARDIAC PRACTICE
                    
 Transcatheter aortic valve implantation(TAVI)が日本に2013年10月に導入されてから約2年になる。その症例数も2,000例を超えるに至ったが,最も重要視される成績は,30日死亡率が1.4%と世界中が驚く結果となっている。これは,これまでTAVIを施行してきた施設が一般的および解剖学的適応などの厳密なスクリーニングを行うことができた結果と考える。問題はその次のステップであり,現状の成績を維持しつついかにより困難な症例に立ち向かうかが重要となる。さて本特集ではTAVIにおける「診断」,「適応」,「合併症」,「応用手技」についてそれぞれこの分野のエキスパートの先生方に一歩踏みこんで示していただいた。「診断」については実臨床でよく頭を悩ませるlow flow,low gradient,severe ASについていかに「真の高度大動脈弁狭窄症」を見出すかをその診断法を中心に述べられている。また「適応」については特にTAVI対象患者で多い脆弱性(Frailty)の評価法とその意義,さらにはFrailtyを含めた包括的な術前スクリーニングの重要性が述べられている。さらに「合併症」についてはアクセスと弁周囲逆流の2点について述べていただいた。
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。