【特集 Imaging modalityの進歩とPCI】
総論
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.26 No.3 17,
2015
著者名
中村 正人
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
手術・救急
/
放射線科
媒体
CARDIAC PRACTICE
PCIはデバイスの進歩と経験の蓄積を原動力として著しい進歩を遂げてきたといわれているが,imaging modalityもPCIの進歩に大きく寄与してきたことを忘れてはならない。そこで,imaging modalityの進歩とPCIを今回のメインテーマとした。解剖学的な冠動脈狭窄度評価には多くの限界があり機能的な狭窄度評価の臨床的有用性が報告されてきた。しかし,機能的狭窄度評価のPCIにおける有用性は明確ではなかった。ところが,COURAGE試験,BARI 2D試験など造影ガイドで実施する血行再建と薬物療法の比較試験で虚血証明の重要性が示されたことや,FAMEⅡ試験でFFRガイドPCIの有用性が実証されたことで機能的狭窄度評価の重要性が再認識され大きな転換期を迎えることになった。虚血の証明がHeart Teamや appropriate PCIといった近年の治療戦略指針の判断要項にもなっている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。