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特集 肺高血圧症と右心機能

臨床 肺高血圧症に伴う右心機能―心エコーでの右心機能評価―

Echocardiographic assessment for right ventricular function in pulmonary hypertension

繼敏光

CARDIAC PRACTICE Vol.26 No.2, 41-45, 2015

肺高血圧症の診断には右心カテーテル検査(right heart catheterization:RHC)による平均肺動脈圧(mean pulmonary artery pressure:mPAP)や肺血管抵抗(pulmonary vascular resistance:PVR)などの測定が必須である。しかし,RHCは侵襲的な検査であるため,スクリーニングや治療効果判定には,非侵襲的である心エコー図検査が行われている。左室は回転楕円体と仮定することができるため,単一断面をトレースすることにより左室容積を近似測定することができる。一方,右室は馬鞍状であり,流入部,心尖部,流出路により構成されている1)。このように右室の形態は複雑であるため,その容積の正確な評価は困難とされてきた。しかし,近年3次元心エコー図検査(3-dimensional transthoracic echocardiography:3D-TTE)やスペックルトラッキング法(speckle tracking echocardiography:STE)などの新しい測定方法が開発され,新たな右室機能指標として期待されている。そこで,本稿では,心エコー図による右心機能評価法について概説し,3D-TTEやSTEの肺高血圧患者への応用について考察する。
「KEY WORD」右心機能,心エコー,肺高血圧症,慢性血栓塞栓性肺高血圧症,肺動脈バルーン拡張術

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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