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特集 肺高血圧症と右心機能

基礎 肺高血圧症に伴う右心機能の診断

Diagnosis of Right Ventricular Function in Pulmonary Hypertension

吉田賢明阿部弘太郎朔啓太砂川賢二

CARDIAC PRACTICE Vol.26 No.2, 27-29, 2015

「はじめに」肺動脈性肺高血圧症(以下,肺高血圧症)は,肺小動脈が高度に狭窄・閉塞し,平均肺動脈圧が25mmHg以上を呈する疾患群である。持続する肺高血圧は,右心機能低下を引き起こし,やがて患者は死に至る。本稿では,肺高血圧症に伴う右心機能の評価法について解説する。
「肺高血圧症の右心機能を知る必要性」肺高血圧症では,高い肺動脈圧・血管抵抗が持続することで右心機能は徐々に低下する。近年,Richらは,長期にわたり高い肺動脈圧を呈する症例の中に,心機能が低下する例と保たれる例が存在することを報告した1)。また,右心カテーテルから測定した心係数は,肺動脈圧症患者の独立した予後予測因子である2)3)。これらの報告から,肺高血圧症では肺動脈圧のみならず,右心機能を正確に評価することが重要であると認識されるようになった。
「KEY WORD」肺高血圧症,右心機能,心室-動脈カップリング,収縮末期エラスタンス,実効動脈エラスタンス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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