【特集 遺伝性不整脈の診断とマネージメント―三大陸不整脈学会Expert Consensus Statementを踏まえて―】
Expert Consensus Statementを踏まえた遺伝性不整脈の診断とマネージメント 乳児突然死症候群
Sudden Infant Death Syndrome
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.25 No.2 45-48,
2014
著者名
吉永正夫
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
小児疾患
診療科目
小児科
媒体
CARDIAC PRACTICE
2013年にHRS/EHRA/APHRS Expert Consensus Statementが発表され, Sudden Unexpected Death in Infancy (SUDI)についても診断/治療へのRecommendationが示された. 日本では乳児突然死症候群(sudden infant death syndrome : SIDS) による死亡数が確実に低下してきている. ただ, SIDSの診断のためには検視ののち法医解剖あるいは病理解剖を行う必要があり, 乳児の心肺停止総数がどの程度か推測するしかなかった. 2005年から始まった消防庁のProspectiveな院外心停止数(out-of-hospital cardiac arrest : OHCA)の報告が乳児期を含め小児期の心肺停止に関する研究者のもつイメージを変えつつある. Expert Consensus StatementでのSUDIの紹介と, 現時点におけるSIDS数, OHCA数に関する日本のデータ, SIDSと遺伝性不整脈との関係について概説したい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。