<< 一覧に戻る

特集 腎機能低下を合併した心不全医療の最新知見

なぜ,腎機能低下症例で心不全が合併するのか? 左室駆出率が保たれた心不全と慢性腎臓病

Heart failure with preserved ejection fraction and chronic kidney disease

絹川真太郎筒井裕之

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.4, 23-27, 2012

「はじめに」左室駆出率が正常に保持されていながら発症する心不全は, 収縮機能が正常に保たれた心不全であり, 拡張機能障害によると考えられる. このような左室駆出率が保持された心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)患者は心不全患者全体の30~50%を占めることが, 近年の疫学調査で明らかとなった. しかしながら, この発症機序については不明な点が多い. 研究が遅れている原因として, 臨床的には診断が比較的難しく, 基礎研究では拡張不全の適切な動物モデルが少ないことが挙げられる. 最近, Dahl食塩感受性ラットがHFpEFを呈することが示された. 一方, 同様の高血圧・心肥大から収縮不全を呈する自然発症高血圧ラット(spontaneously hypertensive rat:SHR)ではHFpEFを発症しないことから, HFpEFの発症に食塩感受性がかかわっていると考えられる.
「KEY WORD」左室駆出率が保持された心不全,食塩感受性,JCARE-CARD,心腎連関

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る