【特集 超高齢社会と循環器疾患―アンチエイジング】
(座談会)血管老化の基礎と臨床
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.23 No.3 71-78,
2012
著者名
室原 豊明
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葛谷 雅文
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佐田 政隆
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大屋 祐輔
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
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高血圧
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代謝・内分泌
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腎臓
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脳血管障害
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アンチエイジング
診療科目
一般内科
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循環器内科
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リハビリテーション科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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泌尿器科
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神経内科
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老年科
媒体
CARDIAC PRACTICE
「ヒトは血管とともに老いる」室原 血管が老化するとlipid-rich plaqueが増加し, 心臓病や脳卒中といった心血管疾患を引き起こします. かの有名な「ヒトは血管とともに老いる」というWilliam Oslerのことばは「血管の老化すなわち動脈硬化を防御できれば, アンチエイジングや寿命延長につながる」とも言い換えることができます. 最近では, 血管の炎症や活性酸素を抑えるよう, 生活習慣を心がけたり, 薬剤を使用することで老化を遅延できる可能性を感じさせるさまざまな研究結果がでてきています. 本日は, わが国の高齢化について整理しつつ, それらトピックスをふまえ, 血管老化を遅延する方法をディスカッションしていきたいと思います. 「超高齢社会の到来と, 血管病に関する諸問題」室原 まず, わが国の高齢化社会としての現状について葛谷先生にお伺いいたします. 葛谷 2010年のわが国における高齢化率(65歳以上が総人口に占める割合)は約23%と世界第1位です.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。