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特集 超高齢社会と循環器疾患―アンチエイジング

バスキュラー・アンチエイジング カロリー制限と血管のアンチエイジング

Caloric restriction and cardiovascular disease

柴田玲室原豊明

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.3, 53-57, 2012

「はじめに」William Osler先生は, 「人は血管とともに老いる(A man is as old as his arteries)」という格言を残している. 加齢は血管内皮障害を惹起し, 動脈硬化が発生, 進展し, 虚血性心疾患や脳血管障害の発症を招く. しかしながら, 障害された血管は不可逆的ではなく, 適切な薬物治療, 補充療法, 生活習慣の修正などで改善可能である. ACE阻害薬, アンジオテンシンII受容体拮抗薬, スタチンなどの薬剤は本来の作用に加え, Pleiotropic effectsを有し直接的に血管に作用し, 血管保護作用をもつことが報告されている. また, 抗酸化物質や女性におけるエストロゲン補充療法なども血管内皮機能を改善することが示されている. 加えて有酸素運動, 減量, 禁煙などの生活習慣の改善も血管内皮機能を改善し, 血管への保護的作用を発揮する. 特に適度なカロリー制限は糖尿病や脂質異常症, 高血圧などの動脈硬化の原因となる疾患の予防につながり, 非常に重要である.
「KEY WORD」アディポネクチン,eNOS,Sir1,レスベラトロール

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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