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特集 超高齢社会と循環器疾患―アンチエイジング

バスキュラー・アンチエイジング 老化と血管壁細胞の異常

Age-associated changes in blood vessels

南野徹

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.3, 47-51, 2012

「はじめに」「ヒトは血管から老いる」といわれるように, 動脈硬化など加齢に伴う循環器系の変化は, ヒトの老化の一部といっても過言ではない. これらの疾患は, 多くの高齢者において共通に認められることから, 老化の形質の一部として捉えることができる. すなわち, これらの疾患の究極的な治療ターゲットは, 寿命を調節する仕組みそのものかもしれない. しかし, これまで加齢に伴って個々の病態がどのように変化するかという観点からの研究は行われてきたが, 老化・寿命という側面からみた包括的な研究は行われていなかった. 近年, 動物モデルにより老化の分子メカニズムが明らかになり, 老化や加齢に伴う疾患において, 細胞老化の重要性が示唆されている. 本稿では, 加齢に伴う血管系の構造・機能変化と血管細胞の老化の重要性について概説する. 「加齢による血管機能・構造変化」加齢による血管の老化はさまざまな心血管疾患の罹患率を増大させる.
「KEY WORD」atherosclerosis,hypertension,nitric oxide,cellular senescence,telomere,p53

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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