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特集 超高齢社会と循環器疾患―アンチエイジング

高齢化と危険因子 喫煙と老化

Smoking and aging

飯田真美小野浩司

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.3, 37-41, 2012

「はじめに」タバコ煙は7,000種類以上の化学物質から成り, その中にはニコチン, ニトロソアミン類, 多環芳香族炭化水素, ダイオキシン類, アルデヒド類, ベンゼン, 一酸化炭素, アンモニア, 活性酸素など200種類以上の有害成分を含む1)ことが知られている. それらが喫煙ならびに受動喫煙によって生体内に取り込まれると種々の反応が生じ, 全身に作用する. 世界では喫煙によって年間約540万人が死亡していると推計されており, 喫煙および受動喫煙を防ぐことによって多くの疾病を防ぐことが可能である. 本稿では喫煙が老化に対してどのように影響するのかをまとめた. 「喫煙と寿命の短縮に関する疫学」「1. 海外の疫学データ」喫煙するか否かによってどれほど生存率に差がでるかという研究が, 英国人医師34,439名を対象に行われ, 50年間の追跡調査結果が報告されている2). 35歳の人が70歳時に生存している率は非喫煙者81%に対し, 喫煙者では58%であり, 喫煙者では早期死亡割合が高く, 50%生存率でみると寿命は約10年の差があることが明確に示されている(図1).
「KEY WORD」喫煙,早期死亡,酸化ストレス,血管内皮障害,早期閉経

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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