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特集 超高齢社会と循環器疾患―アンチエイジング

高齢化と危険因子 高齢者の高血圧の特徴と治療

Characteristics and treatment of elderly hypertension

楽木宏実

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.3, 29-32, 2012

「はじめに」エイジング(加齢)は, それ自体が心血管疾患の危険因子である. 高齢者の高血圧がエイジングを促進している事実については, 高血圧自体が疾患であるので生理的老化の促進という表現は不適切と考えるものの, 老化を総合的な生活機能の低下と捉えるならば動脈硬化性疾患や心不全の原因となる高血圧はまさに老化促進因子であり, 高血圧治療はアンチエイジングにつながる. 特に80歳以上の比較的健康な高齢者高血圧を対象に降圧治療をプラセボと比較したHYVET(hypertension in the very elderly trial)1)の結果で, 心不全発症を64%有意に抑制した事実は, 超高齢の域になってもアンチエイジングという考え方はあり得ることを示唆する. 本稿では, このような高血圧の治療方針をその特徴に基づいて概説する. 「高齢者高血圧の特徴」表に, 高齢者高血圧の特徴とそれぞれに対応する治療上の注意点を示す2).
「KEY WORD」動脈硬化,収縮期高血圧,圧受容器反射,合併症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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