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特集 超高齢社会と循環器疾患―アンチエイジング

総論

室原豊明

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.3, 17, 2012

現在わが国ではもの凄い勢いで, 高齢化が進んでいる. 2007年のわが国の人口推計の結果では, 65歳以上の人口が総人口に占める割合が21.5%となり, 「超高齢社会」に突入した. 「人は血管とともに老いる」という有名なWilliam Osler博士の言葉があるように, 老化=血管の老化という形でわれわれの病気に現れてくる. 実際, 現在日本人の約30%が何らかの心血管病で命を落としていることを考えると, まさに高齢化に伴う病態を考える上で, 血管の老化やアンチエイジングを避けて通ることはできない. また, 少しでも血管のアンチエイジングの実践が可能であれば, 心血管病の減少とともに, 社会的には医療費の削減にもつながる. このような背景から, 今回「超高齢社会と循環器疾患―アンチエイジング」という特集を企画した. まず総論的に, 老化に伴って心血管病がどのように変わっていくのか, あるいはどのようなアンチエイジングが実践されているのかを解説いただいた. さらに, 心血管病に関わる各種の危険因子と老化の関連はどうなっているのか. 最近の基礎医学・臨床研究の進歩によって分かってきた, 酸化ストレス, カロリー制限, 運度などとの関連について, それぞれ専門の先生方にご協力いただき, 執筆いただいた. 本書は1冊で, 心血管領域の老化とアンチエイジングの情報が簡潔にまとめられており, 読者の知識の整理に大いに役立つことと確信している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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