循環器疾患研究を支えた人々
山口洋(やまぐちひろし)
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.23 No.2 100-101,
2012
著者名
代田 浩之
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
放射線科
媒体
CARDIAC PRACTICE
山口洋先生は, わが国に選択的冠動脈造影法を導入し普及させたことで広く知られているが, 心尖部肥大型心筋症を世界に向けて初めて報告されたことでも知られている. さらに一貫して, 高い倫理観に基づく臨床の重要性を説かれ, 多くの循環器専門医を育成してわが国の循環器学の発展に大きな貢献をされてきたことを強調しておきたい. 山口先生は東京のお生まれで, 1961年に東京大学を卒業され, 沖中重雄教授の第3内科に入局された. 最初は腎臓由来の血管障害因子の研究をされ, 1968年から米国Cleveland Clinicに留学され, 当初は高血圧と血管障害の基礎研究をされていたが, 同じくCleveland Clinicの心臓血管外科でレジデントをされていた細田泰之先生に勧められて, 選択的冠動脈造影法を開発したMason Sones先生の部門に移られ, その指導のもとで心臓病の臨床と選択的冠動脈造影法の技術を習得された.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。