<< 一覧に戻る

特集 交感神経と循環器疾患Revisited

最近のトピックス 交感神経イメージング

Cardiac Neuronal Imaging

玉木長良吉永恵一郎久下裕司

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.2, 29-33, 2012

「はじめに」 近年の分子生物学の進歩がめざましい. それと共に, 分子生物学情報を映像化する分子イメージングも注目されている1)2). 放射性薬剤を用いて映像化する核医学検査は, 他の分子イメージング手法にない優れた特徴を有する. まず, 最適な標識物質をトレーサとして目的とする分子や細胞に摂取させ, それぞれの機能情報を映像化できる利点がある. とりわけ実験動物モデルだけでなく, ヒトを含めた臨床応用の可能性の高い手法である. なかでもポジトロン断層撮影法(PET)は, 生理的標識化合物を用いて体内の生理的・生化学的情報の映像ができ, 定量性が高い特徴を有している. とりわけ受容体機能を生理的状態で定量的な計測を行うためには, 薬剤の量を極力低下させる必要があり, そのためにはきわめて高い感度の検査法が求められる. これらの検査をヒトで安全に利用するためには, 主に核医学的手法が利用されている.
「KEY WORD」heart failure(心不全),radionuclide imaging(心臓核医学検査),PET(陽電子放出断層撮影法),MIBG

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る