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急性冠症候群の最近の動向

治療 ショックを合併する急性冠症候群への対応

The management of Acute Coronary Syndrome complicating with Cardiogenic shock

立花栄三長尾建

CARDIAC PRACTICE Vol.22 No.2, 47-52, 2011

はじめに
 急性冠症候群(ACS)は冠動脈の粥腫破裂とそれに引き続いて起こる急激な局所的な血栓形成により,冠動脈の閉塞や亜完全閉塞をきたし,それによって発症する急性心筋梗塞(AMI),不安定狭心症(UA), そして心臓突然死を包括した一連の症候群である。

KEY WORDS
急性冠症候群,冠動脈再灌流療法,心原性ショック

はじめに(続き)

 AMIに代表されるACSにおいて,その急性期死亡率は冠動脈疾患管理室(coronary care unit:CCU)開設前が30%,CCU開設後の不整脈管理によって15%,さらに再灌流療法の普及で7%まで低下している(図1)1)。

 東京都CCUネットワークの報告ではKillipⅣで示される心原性ショックを合併した群は全体の中の比率としては少ない。しかし,ショックを合併したAMIの急性期死亡率は1989~1999年では54.8%,2005~2006年では42.5%とやや低下しているものの高率であり,最近の2005~2006年の比較でも急性期死亡率はショック合併群が43%,ショック非合併群が4%とショック合併群で有意に高く,いまだに明らかにショック合併群の予後は悪い(図2~4)2)3)。

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