心不全は心疾患の末期状態  卒業後半世紀が過ぎました。この間心不全を中心に診療・研究をしてきました。卒業当時は「心不全は心疾患の末期の状態」と考えられ,予後を良くすることができるとは夢にも思っていませんでした。当時の治療としてはジギタリスの急速飽和が主流で,利尿薬も副作用が多く使いにくく,急性心不全の患者に瀉血もしていました。