「SUMMARY」サルコペニアは慢性肝疾患患者の予後との関連が報告されている。今回,われわれは手術を受けた肝癌患者におけるサルコペニアの影響について検討した。その結果,サルコペニアを併存する肝癌患者は術前の最高酸素摂取量が有意に低下し,術後の運動療法でも改善しなかった。このことから,サルコペニアは肝癌患者に対する術後の運動療法に影響する可能性を示した。
「KEY WORDS」慢性肝疾患,肝癌,サルコペニア,周術期,運動療法