「SUMMARY」加齢とともにサルコペニアの有病率は増加し,サルコペニアを有すると生存率は有意に低下する。高齢者におけるサルコペニアは老年症候群や虚弱と関連し,身体活動性の低下にせん妄,転倒,骨折などの精神的・社会的要因が加わり,予後が規定される。2次性サルコペニアでは疾患に伴う栄養障害や臓器障害がサルコペニア肥満やカヘキシアを誘導し,生命予後に影響を与える。
「KEY WORDS」老年症候群,虚弱,サルコペニア肥満,カヘキシア