【特集 わが国における栄養教育の現状と課題】
学会等における栄養教育の現状と課題 2)日本病態栄養学会
Japan Society of Metabolism and Clinical Nutrition
掲載誌
栄養-評価と治療
Vol.31 No.2 34-37,
2014
著者名
寺内 康夫
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
糖尿病
/
腎臓
/
栄養管理
診療科目
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
泌尿器科
/
腫瘍内科
媒体
栄養-評価と治療
[SUMMARY] 日本病態栄養学会には, 臨床医, 栄養学研究者, 管理栄養士が一堂に会して疾患の病態研究を行い, 効率の良い栄養療法の実践と新たな栄養療法の開発を目指すミッションがある. 会員の多くは管理栄養士であり, 年次学術集会に加えて, 教育セミナー, NSTセミナー, 糖尿病透析予防指導セミナー, 症例検討分科会を通じた栄養教育を行っている. [I 日本病態栄養学会の意図するところ] 医学・医療は長足の進歩を遂げ, 新しい診断法や治療法が次々に導入されている. しかし, 生活習慣病が増加しつづける一方, 入院患者の多くに栄養不良がみられることから, 予防や治療の基本となる食事療法や栄養管理はより重要な地位を占めつつある. 従来, 臨床での栄養療法は経静脈の適応や開発の経緯もあり, 外科領域での診療研究が中心となっていた. しかし, 最近は糖尿病や脂質異常症をはじめとする慢性疾患, さらに慢性腎不全の予防や治療に病態栄養学的視点が必要となってきた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。