【特集 わが国における栄養教育の現状と課題】
学会等における栄養教育の現状と課題 1)日本静脈経腸栄養学会
Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition
掲載誌
栄養-評価と治療
Vol.31 No.2 31-33,
2014
著者名
井上善文
記事体裁
抄録
疾患領域
栄養管理
診療科目
心臓血管外科
/
脳神経外科
/
整形外科
/
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
泌尿器科
/
腫瘍内科
/
手術・救急
/
消化器外科
媒体
栄養-評価と治療
[SUMMARY] 日本静脈経腸栄養学会は, NST専門療法士制度, 認定医・指導医制度を取り入れ, 臨床栄養教育のレベルアップに努めている. コ・メディカル教育セミナー(JSPEN臨床栄養セミナー), TNT(TM)セミナーは主要な教育活動であり, それぞれ年間約3,000人, 約1,500人が受講している. 資格取得のための義務的な受講だけでなく, 臨床栄養のレベルアップのための積極的な受講を期待している. [I はじめに] 筆者は2012年から, 日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)の教育委員会委員長となった. JSPENとしての教育活動は実際に行われていて, それなりの成果を上げてきていると考えているが, 今後の臨床栄養教育のさらなる展開をどのように進めていけばよいのか, 非常に悩んでいる段階である. 資格取得のために栄養教育セミナーを受講するという義務化は非常に合理的であるかもしれないが, 真に臨床栄養の重要性を実感して積極的に活動する人材を育成することを教育の目的とした場合には, 現在の教育体制では不十分であると考えるからである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。