【特集 わが国における栄養教育の現状と課題】
特別寄稿 臨床栄養学は学際的で,イノベーティブである
The clinical nutrition will be interdisciplinary and innovative
掲載誌
栄養-評価と治療
Vol.31 No.2 29-30,
2014
著者名
馬場忠雄
記事体裁
抄録
疾患領域
栄養管理
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
耳鼻咽喉科
/
腫瘍内科
/
手術・救急
/
消化器外科
/
その他
媒体
栄養-評価と治療
中国の薬食同源思想から着想を得て日本で造語された「医食同源」は, バランスのとれたおいしい食事を摂ることで病気を予防し, 治療に生かそうとするもので, 健康ブームなどにより食品やサプリメントなどの広告がテレビや新聞などで毎日盛んに行われている. すべての生物は, 生命を維持するうえでエネルギー源が必要不可欠である. 人はエネルギー源として, 摂取された食物を体内に吸収, あるいは消化して吸収可能なまでに分解し, 必要とされる各臓器に輸送し, 細胞内で代謝あるいは合成し, 活動源あるいは生体に必要な構成成分とする. そして老廃物は体外に排泄して, 生命活動が営まれる. これらの過程, すなわち食物の種類, 形態から摂取経路, 消化, 吸収, 輸送, 代謝, 排泄などすべての行程が円滑に作動してはじめてエネルギー源として, また, 生体成分に変換され, 生命機能の維持を行うことになる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。