【特集 第36回日本栄養アセスメント研究会発表演題より】
高齢糖尿病患者におけるDEXA法を用いた体組成評価の有用性
Usefulness of body composition assessment with DEXA in elderly diabetic patients
掲載誌
栄養-評価と治療
Vol.31 No.1 29-33,
2014
著者名
柳町幸
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丹藤雄介
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三上恵理
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松橋有紀
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佐藤江里
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今昭人
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近澤真司
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松本敦史
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田中光
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大門眞
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中村光男
記事体裁
抄録
疾患領域
糖尿病
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栄養管理
診療科目
一般内科
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循環器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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神経内科
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老年科
媒体
栄養-評価と治療
「SUMMARY」高齢糖尿病患者は虚弱状態(フレイルティ)やサルコペニアのリスクが高いといわれているため, 体組成評価を行った. その結果, 体格指数(BMI)が正常で血糖コントロールが良好な高齢糖尿病患者の62.5%にプレサルコペニアが存在した. またそのうちの半数はプレサルコペニア肥満であった. 高齢糖尿病患者のサルコペニアやサルコペニア肥満の早期発見のため, DEXA法を用いた体組成評価は有用と考えられた. 「I 緒言」加齢に伴う虚弱状態(フレイルティ)とサルコペニアは高齢者の要介護状態をもたらし, 健康寿命短縮の要因になる. 特に, 高齢糖尿病患者では加齢に伴う変化に加え, 糖尿病合併症による機能低下のリスクが高くなり, 一般高齢者よりも健康寿命が約10年短い. 肥満や高血糖, 脂質異常症などの改善による糖尿病合併症の予防や治療が行われている一方で, 糖尿病診療でのフレイルティやサルコペニアに対する注目度はあまり高くない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。