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【特集 スポーツ医学における栄養】
特集にあたって

掲載誌
栄養-評価と治療 Vol.30 No.2 16-17, 2013
著者名
田畑泉
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患 / 骨・関節 / 栄養管理
診療科目
脳神経外科 / 整形外科 / 神経内科 / 小児科
媒体
栄養-評価と治療

田口素子氏が記しているように, わが国におけるスポーツ栄養士という資格は, ごく最近創設されたものである. したがって, まだその基盤も弱く, 特に蓋然性をもつ科学的エビデンスが少ない. ともすれば, “某スポーツ競技で成功した選手のサポートをしたカリスマ栄養士名”を冠したような○○法や△△式といった“スポーツ栄養”が中心であるともいえる. 今後は, スポーツ栄養に関する蓋然性の高いエビデンスを蓄積することが大切であり, それは端緒についたばかりである. そのようななか, 日本栄養士会や日本体育協会を動かし, スポーツ栄養士という資格を確立した“スポーツ栄養士”の力は大変大きく, “スポーツ栄養”は栄養の世界に学術的および社会的に貢献する可能性のある科学分野であり, 職種である. 公認スポーツ栄養士の養成講習会において, 競技種目や対象者によりオプションの多くなるトップアスリートのための栄養よりも, オーソドックスで対象者の多い青少年アスリートのための栄養を主たる対象としたことは, 栄養士の生涯教育という観点から, スポーツ栄養の基礎を育むうえで大切であった. つまり, 日本人の食事摂取基準の理解など, 栄養士・管理栄養士の基本的素養をしっかりもったうえで, 特殊専門職としてのスポーツ栄養士が成り立つのである. 血液検査を含むアスリートの栄養状態の評価なしに, 最初から得体のしれないサプリメントを処方するようなことは厳に慎むべきである. また, アスリートの競技力向上の唯一の方法は, できるだけ質・量ともに高いトレーニングをいかに行うかである. そのためにスポーツ栄養士のやるべき仕事は, アスリートが最高のトレーニングを実施できるようサポートすることであり, 試合での勝利のためだけのエルゴジェニックエイド(薬理学的方法で当該スポーツにおける仕事量あるいは仕事率を増加させるもの)などへの関心は不要である. そこで本特集では, 栄養士・管理栄養士のなかではoff courseな存在でありながら, スポーツ栄養士という存在をいち早く世間に認めさせた“スポーツ栄養士”のコアメンバーの方々に執筆を願った. また, アスリートや高齢者スポーツ愛好家の競技力向上に関係の深い, 筋肉や体たんぱく質の増量・維持に関する科学的エビデンスについて, 2名の研究者に紹介していただいた. 本特集によりスポーツ栄養士の正しい方向性を理解いただき, 今後の発展がなされ, さらにスポーツ栄養学が, スポーツ医学において一定の地位を得ることができれば, 望外の喜びである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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