特集 第35回日本栄養アセスメント研究会発表演題より
MNA(R)を使用したサルコペニアの簡易評価に関する研究
Research on simplified assessment of sarcopenia which use MNA(R)
栄養-評価と治療 Vol.30 No.1, 34-36, 2013
「SUMMARY」高齢者に多くみられるサルコペニアのリスクを早期発見するために, 高齢者用栄養アセスメントツールのMNA(R)の有用性を各種身体計測指標(BW, BMI, CC, CC/HT, AC, AMC, AMA)を用いて検討した. その結果, BW, BMI, CC, CC/HT, ACに関しては, MNA(R)は高齢者の栄養状態の評価とともに, サルコペニアにつながるリスクの早期発見・栄養学的介入が可能であると考えられた. 「I はじめに」高齢者は, 老化に伴う心身の機能や生活機能の低下が少しずつ顕在化し, 老年症候群や慢性疾患などの問題を抱え, 容易に低栄養状態に陥るとされている1). 高齢者の栄養学的な虚弱(frailty)は, 加齢に伴う筋力の低下および筋肉量の減少であるサルコペニア(Sarcopenia)に悪影響を及ぼし, 日常生活動作(activities of daily living;ADL)や生活の質(quality of life;QOL)を低下させる主要な要因にもなっていることが知られている.
「KEY WORDS」栄養スクリーニング,高齢者,MNA®,サルコペニア,身体計測
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。