SUMMARY 急性呼吸不全では,呼吸筋の筋力を維持しながら原疾患の改善を目指すためにも,早期の適切な栄養管理は必須である。換気量の維持,二酸化炭素の排出,誤嚥の予防などの呼吸器特有の問題点に対処しながら,早期に経腸栄養を開始し,全身状態の向上,感染性合併症の予防に努めるべきである。また,脂質割合の増加や免疫栄養として脂肪酸成分の調整による改善効果も期待されている。 KEY WORDS ■急性呼吸不全  ■人工呼吸管理  ■早期経腸栄養  ■誤嚥  ■免疫栄養