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周術期の代謝栄養管理─ERASプロトコールを巡って─

ERASプロトコールと早期離床

An ERAS protocol based on early mobilization

佐藤弘

栄養-評価と治療 Vol.29 No.2, 35-36, 2012

SUMMARY
手術後のより早期に回復を目指す体系的なプログラムにenhanced recovery after surgery(ERAS)という概念がある。この概念のなかで早期離床は,術後の回復に大きな役割を果たしている。本稿はERASプロトコールのうち,早期離床に焦点を絞り,高度侵襲手術の1つに分類される胸部食道癌根治手術を例にとり,術後早期のリハビリテーションの重要性について概説する。

KEY WORDS
■ERAS ■早期離床 ■胸部食道癌手術 ■周術期管理 ■リハビリテーション

Ⅰ はじめに

 生体が手術侵襲で受けたダメージから,より早い回復を目指すことは,術後管理の最大の目標である。周術期管理においては,術前,術中,術後のそれぞれの期間において,適切な管理が行われていなければ,結果としてより早い手術からの回復は望めない。
 手術後のより早期に回復を目指す体系的なプログラムにEnhanced Recovery After Surgery(ERAS)という概念がある1)。このプロトコールは,エビデンスに基づき作成された術後回復能力強化プログラムであり,結腸癌手術でよく検討されている2)。

 周術期管理において,術後のリハビリテーションは重要であるとよく認識されているが,その目的は表1の項目が考えられる。

 早期離床を中心とした周術期リハビリテーションはERASプロトコールにおいて,その目標を達成するために重要な役割を担っていると考えられる。

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