SUMMARY 高度肥満患者の消費エネルギーについて,実測値と現体重(BW),理想体重(IBW),調整体重(ABW)による推計式を比較検討した。その結果,BWを用いると過剰となることが確認された。IBWを用いて算出すると実測値より過少となる傾向があり,ABWを用いた算出方法が最も適切であると示唆された。一方,腹腔鏡下減量手術前後において,まったく代謝の変動は認められず,周術期の侵襲はほとんど加わらないことが明らかとなった。 KEY WORDS ■ 腹腔鏡下減量手術 ■ 高度肥満 ■ 安静時代謝エネルギー(REE) ■ 必要エネルギー量 ■ 間接熱量測定