SUMMARY ネフローゼ症候群患者における栄養指標としての血清コリンエステラーゼ(ChE)値の有用性について検討した。血清アルブミン値とは異なり,血清ChE値と尿蛋白排泄量とは有意の相関を認めず,経時的変化においても血清ChE値は尿蛋白の漏出程度に左右されなかった。以上より,ネフローゼ症候群患者の栄養指標としての血清ChEの有用性が示された。 KEY WORDS ■ ネフローゼ症候群 ■ 血清アルブミン ■ 血清コリンエステラーゼ ■ 尿蛋白