Summary 現在のわが国の医療は急速な高齢化により高騰する医療費の財源が問題となっている。そこで,疾病の予防や治療の基本となる栄養療法が脚光を浴びてきている。このような状況のなか,疾病によるさまざまな栄養障害に対して病院で行われる急性期医療と,その後の関連施設や在宅での慢性期医療の連携が重要であり,これからの栄養サポートチーム(NST)は病院内だけに留まらず,その活動の場を地域にも広げていく必要がある。