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NST活動の現状と今後の展開
特集にあたって
掲載誌
栄養-評価と治療
Vol.28 No.4 16-17,
2011
著者名
福島 亮治
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
栄養管理
診療科目
一般外科
/
心臓血管外科
/
脳神経外科
/
リハビリテーション科
/
消化器外科
媒体
栄養-評価と治療
栄養サポートチーム(nutrition support team;NST)は,1970年代の初頭に,米国州立大学の附属病院で作られた。NSTが設立された理由は,当初は静脈栄養の合併症を防ぐことであった。1968年,米国のDudrickらによって中心静脈栄養法が開発され,この画期的な栄養法は瞬く間に全米に広がった。しかし,これに伴いさまざまな合併症が多発し,その対策としてNSTが登場したのである。その後,チーム医療を基本とした栄養管理の専門集団として,入院患者の低栄養を選別し適切な栄養補給を行うといった包括的な役割を担い,広い臨床領域で活動が行われるようになっていった。わが国でも米国の理念にならい,1970年代に大阪大学でNSTの活動が開始されたが,全国に普及するには至らなかった。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。