SUMMARY 肝硬変患者では,炎症性サイトカインである腫瘍壊死因子(TNF)-αは肝硬変の病態の進展と相関し活性化されている。また,活性化されたTNF-αは肝硬変患者のエネルギー代謝と相関を認め,たんぱく質・エネルギー栄養障害(PEM)の一因となっている。また就寝前軽食(LES)は,単に絶食時間を短縮しエネルギー飢餓状態を改善するのみでなく,TNF-αの低下をもたらし代謝状態の改善に寄与していると考えられる。