SUMMARY 窒素源がすべてアミノ酸で構成される成分栄養剤(ED)は,クローン病の治療において高い寛解導入・維持効果を示す。その効果発現には,栄養効果に加えて,腸管の安静化・腸内細菌叢の変化などが関与するとされてきた。われわれは,マウスIBDモデルを用いた検討から,EDに含まれるアミノ酸成分が腸炎抑制作用を有していることを見出し,特にヒスチジンの抗炎症作用について検討を行った。