SUMMARY 当科で経験した大腸癌患者の術前血清C反応性蛋白(CRP)値,アルブミン値を基に新しい栄養評価分類法を考案し,癌悪液質を評価した。その結果,炎症反応が亢進している患者は,生存率が低下した。一方,エイコサペンタエン酸(EPA)は抗炎症作用がある物質として注目され,免疫補強栄養素として経腸栄養剤に含有されている。今回われわれは,大腸癌患者に対するEPAの必要性について考察した。