SUMMARY 低栄養状態の患者に対して,侵襲の高い治療や手術などを行うと,重篤な合併症を発生する危険性がある。個々のどの静的・動的栄養指標に信頼性があるかを判定することは難しいため,重回帰分析の手法を用いた総合的栄養指標である予後推定栄養指数(PNI)が考案されている。臨床の現場でこのPNIを正確に活用するためには,疾患や病態および術式に適したPNIを選択することが重要である。