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栄養アセスメント ─基礎から臨床へ─

4.生化学検査 (1)血清蛋白

白木亮森脇久隆

栄養-評価と治療 Vol.28 No.2, 41-43, 2011

SUMMARY
血清蛋白は,内臓蛋白量をよく反映し蛋白低栄養の重要な指標である。血清総蛋白やアルブミンは,最も一般的な蛋白代謝の評価項目であり,静的栄養指標として中長期的な栄養状態の評価やスクリーニング検査に適している。一方,rapid turnover protein(RTP)のプレアルブミン(PA)・トランスフェリン(Tf)・レチノール結合蛋白(RBP)は,動的栄養指標として短期の栄養状態の評価に適している。

KEY WORDS
■ 血清総蛋白 ■ アルブミン ■ rapid turnover protein(RTP) ■ プレアルブミン(PA) ■ トランスフェリン(Tf) ■ レチノール結合蛋白(RBP)

Ⅰ 血清総蛋白(total protein)

 体蛋白の3/4は骨格筋にあるが,1/4は肝臓を中心とした内臓にあり,内臓蛋白といわれる。血清中には,アルブミンやグロブリンと総称されるたんぱく質が含まれ,血漿膠質浸透圧の維持・各種物質運搬・凝固・線溶・防御免疫などさまざまな機能を営む。
 グロブリンのうちの免疫グロブリンは骨髄中にある形質細胞などの免疫担当細胞によって作られるが,それ以外の血清たんぱく質のほとんどは肝臓で合成され,血中に分泌される。それゆえ,血清蛋白は,蛋白摂取量に影響され,低栄養状態では血清蛋白濃度が低下するため,血清蛋白濃度は低栄養,特に内臓蛋白の重要な指標である(表1)。

しかし,一般に血清蛋白は血管内のみならず血管外にプールがあること,細胞外液量の変化にも影響を受けることに注意が必要である。

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