SUMMARY 主観的包括的栄養評価(SGA)は特別な器具や装置を用いることなく,患者の病歴と身体所見のみから実施可能な栄養アセスメント法として報告された。一方,わが国では専ら栄養スクリーニングに用いられており,妥当な選択といえる。SGAは,身体計測値や血清アルブミン濃度など客観的栄養指標とよく相関し,軽度の低栄養患者を拾い上げにくいが中等度以上の低栄養患者を効率よくスクリーニングできるという特徴がある。このような特徴を十分理解することにより,SGAの効力を最大限に発揮できる。