日本臨床栄養学会総会・日本臨床栄養協会総会/大連合大会
第32回日本臨床栄養学会総会・第31回日本臨床栄養協会総会 第8回大連合大会
栄養-評価と治療 Vol.28 No.1, 59-61, 2011
第31回臨床栄養協会総会を,第32回日本臨床栄養学会総会と合同で,「第8回大連合大会」として8月28日から29日まで名古屋国際会議場で開催しました。第32回日本臨床栄養学会総会 井口昭久会長とともに,1年半にわたり,実行委員の先生方,関係者の方々のご協力をいただき,準備をしました。結果,約1,200人の方々のご参加をいただき,また120もの口頭発表があり,成功裡に終えることができました。
1年前の実行委員会で,本大会のテーマは「科学としての栄養学─最新の叡智を実践へ─」と設定しました。ゲノム科学,免疫科学,診断技術など関連する科学技術は日進月歩であり,疾病の治療に直接関わる臨床栄養の発展だけでなく,メタボリックシンドロームから動脈硬化に進む疾病の予防医学や身体の構造・機能などに影響を及ぼす食品開発などに活用されることが期待されています。この現状をふまえて,これらの最新の科学とその応用技術を疾病の治療やリハビリテーションなどの医療機関,健康診断・栄養管理機関やドラッグストアの相談窓口,食品機能の開発研究所など現場での活用を拡大してゆくことを期待して,本テーマを掲げました。
このテーマに沿って,ゲノム科学や免疫などの最新科学,サルコペニア・認知症・骨粗鬆症・先天性代謝異常症などの疾病に対する栄養・食事指導,食品安全や特別用途食品など科学に基づく行政制度など多方面から専門家をお招きして,現場に役立つ最新の情報に関してのご講演と議論をいただいた。以下にその内容の一端を紹介させていただきます。
特別講演として,女子栄養大学 香川芳子学長が,「臨床栄養における調理学の重要性」の演題で,医学部における栄養,管理栄養士養成機関における調理の重要性に関して講演されました(図1)。
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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。