SUMMARY 肝硬変では栄養代謝障害が高率に存在することが報告されている。今回,多施設での肝硬変の成因別のエネルギー代謝異常について検討した。対象症例としては,腹水がなくかつ肝細胞癌既往のない144例を対象とした。成因別の呼吸商(npRQ)は各成因とも重症度に従い低下した。さらに,重症度を層とした成因別npRQはアルコール性がウイルス性に比して低下傾向を示した。