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第32回日本栄養アセスメント研究会発表演題より
食事摂取量の評価における問題点
掲載誌
栄養-評価と治療
Vol.26 No.6 23-26,
2009
著者名
佐藤史枝
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三上恵理
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高橋紀子
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泉谷勢津子
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葛西亜紀
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澤田あゆみ
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武田鈴子
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舘山郁子
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寺山麻友
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増村睦子
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山本幸子
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蛯沢真樹子
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須藤信子
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平野聖二
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中村光男
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
高血圧
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代謝・内分泌
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糖尿病
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消化器
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腎臓
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栄養管理
診療科目
一般内科
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循環器内科
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消化器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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泌尿器科
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老年科
媒体
栄養-評価と治療
『SUMMARY』 デジタルカメラのような視覚媒体を用いて, 摂取栄養量を算出する評価法で食事調査の精度を検証した. 脂質コントロール食で比較検討したところ, 主に蛋白源の量の把握の違いが, 脂質とコレステロールに誤差を与えていた. また, 卵焼きという一品料理での検討から, 写真だけでの情報では的確な評価ができず, 量を把握しやすいメジャーなどを加えることが評価の精度を高める可能性があると考えられた. 『I はじめに』 食物の消化吸収を考える過程において, 栄養素の出納, すなわち食事摂取量と糞便中への排泄を正確に求めることが重要である1). 食事摂取量に関して, 近年の栄養指導などにおける食事調査では, 従来の食物記録法ではなくデジタルカメラ2)やカメラ付き携帯電話3)のような視覚媒体を用いて食事摂取状況を把握し, 摂取栄養量を算出する評価方法が実施されている. この方法は, 従来の食事調査と比較し対象者において簡便, かつ食事内容を記入する手間が省けるなどの負担軽減の利点があり2), すでに臨床の現場で使用されている4).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。