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症例による病態栄養講座

第63回 食道静脈瘤患者の栄養管理

吉田悟安齋ゆかり藤井穂波長田成彦

栄養-評価と治療 Vol.26 No.6, 11-15, 2009

『Point』 肝硬変患者はたんぱく質・エネルギー栄養障害(PEM)にある. 食道静脈瘤をきたす約90%が肝硬変患者であり, 食道静脈瘤の治療では内視鏡治療法として内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)もしくは内視鏡的硬化療法(EIS)が一般的である. しかし, 施行する際, 出血, 潰瘍, 食道狭窄による十分な食事摂取ができないことや, 発熱によるエネルギー消費量の亢進により, エネルギー不足状態となりやすい. そこで, 食道静脈瘤治療目的の入院による栄養状態の悪化が, 退院後の予後に大きく影響を及ぼすため, 治療中の栄養管理が大切である. 『I. はじめに』 肝硬変では, 黄疸, 腹水, 肝性脳症, 食道静脈瘤などのさまざまな合併症が出現する. 食道静脈瘤は, 門脈圧亢進症によって生じた傍側環境として, 食道粘膜下の静脈が緊張したものである. 食道静脈瘤の破裂は突然の大量の吐血がみられ, 出血量が多いとショック状態となる. 肝硬変患者における消化管出血の原因として, 食道静脈瘤からの出血が最も頻度が高く, 肝硬変患者はたんぱく質・エネルギー栄養障害(protein energy malnutrition;PEM)が存在することから, 食道静脈瘤の適切な治療と栄養管理はPEMの増悪を予防するためには重要となる.

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