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癌患者における栄養ケアの実際

特集にあたって

福島亮治

栄養-評価と治療 Vol.26 No.3, 16-17, 2009

今号では, 「癌患者における栄養ケアの実際」を特集としてとりあげました. わが国の癌患者数は高齢化の影響もあって最近増加しており, その罹患数は約60万人と推定されています. 死亡数は年間30万人を超え, 死亡原因の第1位です. 生涯罹患率は男性では2人に1人, 女性では3人に1人, つまり2~3人に1人は癌にかかるという時代になっているわけです. これらの癌患者は, 栄養障害を呈することが多く, 栄養ケアは, 癌患者のケアにおいて最も基本的かつ重要なテーマであるといえましょう. 癌(悪性腫瘍)患者では, その多くに栄養障害が認められることが知られており, 乳腺, 血液で31~40%, 大腸, 肺で54~64%, 胃, 膵に至ってはその80%に体重減少が認められ, 胃癌, 膵癌患者では3分の1に10%以上の体重減少があると報告されています. そして, 体重減少と生存率には密接な関係があることが多いと報告されています1). 癌患者の栄養障害の原因は, 食欲不振, 味覚障害, 抑うつ状態などが関連しますが, 局所因子として嚥下困難, 通過障害, 消化吸収障害なども影響します.

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