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各種疾病のガイドラインにおける栄養治療の位置づけ
糖尿病ガイドラインにおける栄養治療の位置づけと実際
掲載誌
栄養-評価と治療
Vol.26 No.2 19-22,
2009
著者名
岡本真由美
/
林洋一
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
糖尿病
/
栄養管理
診療科目
一般内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
栄養-評価と治療
「SUMMARY」糖尿病治療において, 栄養治療はいかなる病期においても治療の基本であり, 出発点である. 糖尿病の栄養治療の基本は, 身体活動に応じた総エネルギー摂取量とバランスの取れた栄養素の配分が基本であるが, 肥満や合併する疾患を考慮して修飾を加える必要がある. 周術期や重症患者における栄養管理は, 急性合併症の予防において重要である. 「I 糖尿病ガイドラインにおける栄養治療の位置づけ」2008年12月25日, 厚生労働省は2007年の国民健康・栄養調査で, 糖尿病患者とその予備群が推計2,210万人と発表した. 2002年の1,620万人に比べて5年間で36%の増加, 2006年の1,870万人に比べて1年間で18%増加と, その速度を増している(図1). では, 世界的にはどのような傾向にあるのか. 2006年, 国際連合は11月14日を世界糖尿病デーに指定した. これは, 世界の成人人口の約5~6%が糖尿病を抱えており, 2025年には3億8,000万人(2007年より64.7%増)に達すると予想されていることを受けて, 世界各地で糖尿病の予防, 治療, 療養を喚起する啓発運動の推進を呼びかけることを目的としている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。