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用語解説

グレリン(成長ホルモン分泌促進因子)

宮里幹也寒川賢治

栄養-評価と治療 Vol.24 No.4, 69-72, 2007

[POINT] グレリンは,1999年に児島,寒川らによって発見された成長ホルモン(GH)分泌促進作用を有する生体内ペプチドである.その後の研究で,グレリンはGH分泌促進作用のみならず,摂食促進作用,エネルギー代謝調節作用,心,血管系の保護作用,筋ヵ増強作用など多彩な生理作用を有することが明らかとなった.これらの生体に有利な作用を利用して,現在,グレリンは摂食不振者,低栄養状態を伴う慢性心不全や慢性閉塞性肺疾患患者,高齢者に対する手術後の筋力増強などへの臨床応用研究が展開している興味深いペプチドである.[はじめに] 肥満は高血圧,心血管障害,糖尿病などの疾患を頻発させ,その治療と予防は医学的,社会的に大きな課題である.肥満の分子レベルでの病態の解明は,近年急速に進んでいる分野であり,肥満のみならずそれに起因する生活習慣病やメタボリックシンドロームを総合的に治療する新しい治療法の開発につながるものと期待される.グレリンは,成長ホルモン(growth hormone;GH)分泌促進因子としてヒトおよびラットの胃より発見されたペプチドで1),GH分泌促進作用のみならず,強力な摂食促進作用や脂肪蓄積効果,糖・脂質代謝調節作用,消化管機能調節作用など,エネルギー代謝調節において重要な作用をもつ.

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